福田円ゼミナール

リサーチペーパーの制作

プレゼンテーションの構成

 構想報告の際に、ペーパーに盛り込む事項の項目を立ててもらいますが、プレゼンテーションの構成は、基本的には以下のようなものになると考えられます。

 

1.はじめに…調査の問題意識、目的、仮説(予想される結論)などを示します。

       どのような順序で報告を行うのかをアナウンスします。

 

2.調査内容の提示

 

3.調査内容の分析

※2と3は調査の内容に応じて繰り返すことが考えられますが、調査した文献内容やデータと自分達の分析は区別しながら報告する必要があります。

※この部分の構成は、自分たちが論じたいことにあわせて、工夫をする必要があります。例えば授業では、「原因と結果」、「比較」、「事例の列挙」などの方法をお話ししました。

※この部分全体が、「はじめに(問題の提示)」と「まとめ(問題に対する回答)」の橋渡しをすることになりますので、聞き手が納得するような構成と説明(論理)を充分に工夫してください。

 

4.まとめ…はじめの問題意識や仮説にもどり、調査の内容全体を振り返ります。

      そのうえで、分かったことと分からなかったことを整理し、結論を示します。

プレゼンテーションのツールと準備

 自分たちが調べたことを相手に分かりやすく伝える方法には、以下のようなものがあります。

 

  • レジュメ(ハンドアウト)を印刷・配布する
  • 板書や重要なデータの投影(あるいは模造紙よる提示など)を行う
  • パワー・ポイントを利用する
  • 音声・映像資料などを利用する

 

パワーポイントは、使い方に慣れると、非常に便利なプレゼンテーション・ツールです。皆さんが社会人になっても使う機会があるかと思いますので、是非チャレンジしてみてください。使い方については、Microsoft社のHPに詳細な紹介があります。

 どのような方法を利用するにしても、報告時間を考慮しながら準備を行い、以下の2点には特に気をつける必要があります。

 

1.文献から引用した情報・データと自分たちの分析は区別する

 

 プレゼンテーション資料を作成する場合でも、他者の文献やインターネットから「借りてきた」情報と「オリジナル」の情報は明確に区別する必要があります。例えば、配布資料や投影する内容のなかでも記号やフォントを分けることによって、他者の情報と自分の情報は区別することができます。そのうえで、かならず情報の出典(引用元)を示すようにしてください(表記については、「論文表記の注意」ページを参照してください)。また、口頭で報告する際には、「○○によると、…」や「○○のデータでは、…」などのように、はじめに言及すれば、聞き手に明確に伝わります。

 

2.報告を聞く立場に立って、必要な情報を取捨選択する

 

 自分たちが調べた資料をすべて盛り込むのではなく、自分たちの論証に必要な情報を取捨選択し、より説得力のある情報・資料を常に探すようにしてください。また、報告のために与えられた時間を考慮し、聞く側が充分に消化できる量の情報を選ぶ必要があります。プレゼンテーションの仕方についても、自分たちの結論や主張を支える、カギとなる資料については、特に目立つような工夫をすれば、メリハリがあるプレゼンテーションになります。逆に、あまり重要ではない沢山の情報が、重要な情報と同じように盛り込まれていると、重要な情報が埋もれてしまい、聞き手は混乱します。メリハリがあるプレゼンテーションの方が説得力があることは、間違いありません。

プレゼンテーションの練習と本番

 プレゼンテーションの資料を作成することは大切ですが、それにあわせて話す内容も非常に大切です。慣れないうちは原稿を作った方がよいでしょうし、慣れていても話すべきことをを順序立ててメモし、手元に置いておくことは重要です。そして、原稿を作るにしても、作らないにしても、必ずプレゼンテーションの練習は行ってください。その際に、次のような点を心がけ、上手くいくように工夫してください。多くの人は、練習より本番が上手くいくことはありません。そのため、上手くいくまで、しっかりと練習をしておくことが必要です。

 

  • 話す内容は、簡潔で分かりやすいか
  • 話す内容と、準備した資料の内容はあっているか
  • 時間配分は適切で、全体の持ち時間が守られているか
  • 声は大きく、はっきりしており、聞いている人に伝わるか
  • 聞き手を飽きさせない工夫がなされているか

 

 また、本番で資料を配布したり、プロジェクターなどの機器を使用したりする場合は、本番の前にそれらを準備する手順やそれらの使い方を把握しておく必要があります。当日は余裕を持って、プレゼンテーションと議論を楽しんでください。

 ©2013 Madoka Fukuda.