政治大学東亜研究所の授業や学位取得プロセスは大体こんな風になっている。学科試験のやり方などが多少違うかもしれないが、他の大学、学科もあまり変わらないようである。
①授業単位の取得(コースワーク、30単位)
私は、2年間で以下のような授業に出た。★印9単位は必修である。政治大学では一単位一コマで、一コマの授業は50分である。一学期では、3科目または4科目、8~12単位くらいが限界のようである。私はこの他に、中国語授業(一日2時間、週5日)一年間の出席(および各学期70点以上の成績)が必須単位となった。
★中共党史専題研究(3単位)
★中共党政専題研究(3単位)
★国際関係理論與中共外交(3単位)
・中共「大躍進」専題研究(3単位)
・中共党史(3単位)
・中共政治改革(3単位)
・中共外交研究(2単位)
・中共国際関係研究(3単位)
・中共対美関係(2単位)
・台湾、美国與中国的三辺関係(3単位)
・台湾近現代史日文研究論文選読(2単位)
各授業、中間・期末試験やレポートがある。また、台湾の授業は輪読方式が多いので、課題文献に関する報告がまわってくることも多い。
②学科試験
単位を3分の2以上取り終えると「資格考」を受けることができる。この試験に合格しないと、博士論文の題目申請をし、「博士候選人(キャンディデート)」になることができない。東亜研究所は必修3科目の学科試験と外国語(英語)が義務付けられている。
学科試験は一学期に一度実施される。半年前に申請し、申請者には出題者(授業担当者を中心とする教授)から文献リストが出され、その内容を踏まえた論述試験が行われる。問題内容や問題数は当日まで分からない。回答時間もほぼ無制限である。
・中共国際関係理論
・中共党史専題研究
・中共党政専題研究
・TOEFL (CBTで213点以上)
※その他の博士号取得要件に期刊論文(査読付き論文)2本の発表がある
③博士論文題目の申請
論文題目を申請し、指導教授を決定する。東亜研究所博士課程の場合、主査1名+副査4名=計5名の教授に指導をお願いしなければならない。
④博士論文提出と口述試験