台湾の大学は2学期制で、9月から新年度が始まる。そのため、入試の出願はその年のはじめから、春にかけて行われる。私の場合初めから政治大学への留学を決めていたので、他の大学の状況は分からないが、その年の12月終わり頃から大学のHP(留学生用、後述)に入試の詳細な情報が、少しずつ公開されはじめる。私の入試スケジュールは以下のようなものであった。
2004年12月 大学および奨学金の情報収集
2005年2月1日~4月29日 政治大学出願期間
2005年2月1日~3月31日 台湾奨学金出願期間
2005年3月中旬
政治大学を見学、教授に会う
2005年6月20日 政治大学入試結果発表
2005年7月中旬 台湾奨学金結果発表
2005年8月初旬 渡台
大学院入試と奨学金については別項に述べるので、ここでは大学の情報収集と事前の見学について述べておきたい。情報収集の中心はHPである。政治大学の場合は、政治大HP→招生入学→外国学生、という具合に留学生用のページへ進むと、出願の手引き(Application Handbook)を入手することができる。そこには、入試科目、学費、出願書類などが学科ごとに明記されている。学科ごとに異なるので注意が必要である。
個別の学科における設置科目、卒業の要件などは、同じく政治大HP→学術単位、から各学科のHPへ行って調べることができる。また政治大付属の語学学校については、全く別のHPが設けられているので、そこから情報を収集する必要がある(政治大華語班HP)。また、問い合わせはメールでもかなり親切に対応してくれ、必ず現地に赴く必要はないが、可能であれば大学を見学しておくほうが良い。その際に自分の学科の教授に会うことができれば、さらに安心だといえる。
私の場合、最終的に政治大学へ出願した書類は以下のとおりであった。全学科共通のものと、各学科が要求するものがあるが、出願の際は一括して郵送すればよい。また、推薦状は日本の指導教授2名より、中文で、学科宛てに書いていただいた。健康診断は必ずHIV診断を含む必要があるので、学校で受けている健康診断ではなく、自分で受け、英文で証明を発行してもらう必要があるため、時間がかかる。
【全学科共通の出願書類】
1.入学申請書(所定用紙、中文、3ヶ月以内に撮影した写真貼付)1通
2.国籍証明書(パスポートのコピー) 1通
3.最高学歴の卒業証明書(英文) 1通
4.学部・修士の成績証明書(英文、厳封)
5.推薦書 (指導教授2名、中文または英文、厳封) 2通
6.健康診断証明書(過去3ヶ月、HIV診断含む、英文)
7.留学計画(所定用紙、中文)
8.財力証明(日本の銀行口座の英文残高証明)
9.申請費(1500台湾ドルか70米ドル)振込み領収書
10.申請書に貼付した写真(2インチ) 2枚
11.返信用封筒 (B5サイズ、120台湾ドルの切手貼付、返信住所記載) 2枚
12.提出書類のリスト 1枚
【国際事務学院東亜研究所への出願書類】
1.履歴書(書式自由、中文) 1通
2.研究計画 1通 (書式自由、中文)
3.学部・修士の成績証明書(英文) 各1通
台湾奨学金についての情報は、台湾駐日文化代表処HPに公開される。この奨学金制度はまだ流動的な状況であり、募集や結果発表も、大学入試に比べると遅れ気味で、不明確な点も多かった。しかし、不明確な点は電話で問い合わせれば、迅速に対応してもらえる。奨学金について用意した出願書類は以下の通りである。推薦状以外の全ての書類は、日本語と中国語の二通りを用意しなければならなかった。大学の成績表は中国語版を発行してもらえないので、自分で中国語版を作成する必要があった。
【台湾奨学金の出願書類】:すべて中文訳を添付(原本が中・英文の場合は日本語訳を添付)
1.奨学金申請書(所定用紙)1通
2.奨学金承諾書(所定用紙)1通
3.研究計画書(レポ-トの様式、A4サイズ横書き、日本語で3000字程度)1通
4.台湾の大学に入学申請を行った証明書類(入学申請書のコピ-可)1通
5.最終出身大学及び在学する大学院の成績証明書(当該機関発行のもの、コピ-不可)1通
6.最終出身校の卒業ないし修了証明書又は卒業見込み証明書(当該機関発行、コピ-不可) 1通
7.指導教官の推薦状(様式自由)1通
8.選考結果通知用封筒(封筒に80円切手を貼付、表に宛名を明記)1通